(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
目まぐるしく変化する現代、心穏やかに日常を送ることが難しくなっているという方もいるのではないでしょうか。そんなとき、学校や施設へ宇宙講座を届ける活動をしている「あいプラネット」代表の野田祥代さんは、一呼吸して「心だけ宇宙に緊急避難」することをすすめています。今回は、野田さんの著書『夜、寝る前に読みたい宇宙の話』から一部を抜粋してお届けします。

あなたは地球人で、太陽系人で、銀河系人で……

地球の外側に目を向けてみましょう。

私たちに一番近い天体は、月です。

月は、丸くなったり細くなったりの「満ち欠け」をくり返しています。

大昔から人は、空に大きく浮かび、毎日形を変える月に親しんできました。

月は、惑星である地球のまわりをまわる「衛星」とよばれる天体です。私たちから地球30個分ほど離れた宇宙空間に浮かび、太陽の光を反射して静かに輝いています。

もちろん、地球と月は2つだけで浮かんでいるわけではありません。

地球も月も、「太陽系」とよばれる集団の一員です。

太陽系には8個の惑星があります。

中心の太陽に近いほうから「水、金、地、火、木、土、天、海」と習った人も多いでしょう。順番に水星、金星、地球、火星、木星、土星、天王星、海王星、です。

私たちが住む地球は、3番目の軌道をまわる、太陽系の第3惑星です。

惑星たちは、46億年前に太陽系が生まれた頃に一緒に誕生したと考えられています。いってみれば惑星は仲間、きょうだいたちです。