いずれにしても返事はしない
さて、件の「久しぶり!」軍。時には(あれ? この人……?)と、妙に記憶がよみがえる瞬間がある。なぜかといえば、その相手がかつて自分を不快な思いにさせた人物だからだ。中には執拗にいじめてきた人間もいる。ふと、昔のインタビューで売れっ子の芸能人から同じような話を聞いたと思い出す。
「売れるようになってから連絡がくる人がいるんですけど、全員、私をいじめていた人たちでした」
私は全然売れっ子でもなんでもない。ただおそらく連絡してきた人物は自分がしてきた行為を忘れているのだと思う。都合の良い事実だけを覚えているのだとしたら、ストレスが少ないのだから、逆にうらやましい。
ただいずれにしても返事はしない。その時間があるのなら、私はこの文章を楽しんでくれる読者のために、また新しいネタを考えたい。