肥満改善のために改良された品種
食物繊維には、水に溶ける水溶性食物繊維と、溶けない不溶性食物繊維があります。
水溶性食物繊維(と一部の不溶性食物繊維)は腸内細菌の餌となって発酵され、短鎖脂肪酸が生み出されて、痩せる効果などを全身にもたらし、健康にしてくれます。一方、不溶性食物繊維は便の量を増し、腸を刺激して排便を促します。どちらも、腸内環境を整えるには大切なものです。スーパー大麦はそのどちらも豊富に含んでいます。
さらに腸は長い臓器であり、腸の奥にまで届く食物繊維が十分でなければ、奥にいる腸内細菌は餌不足に陥り、腸全域にわたって健康を保つことができません。スーパー大麦は発酵に時間がかかり、腸の奥まで届くレジスタントスターチを豊富に含むため、この点も完璧と言えます。
※本稿は、『日体大教授が教える 「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』(講談社)の一部を再編集したものです。
『日体大教授が教える 「脂肪燃焼」食 運動0でお腹が凹む!』(著:岡田隆/講談社)
科学的に正しいダイエットとは、人体を太らせる力を持つ「三大栄養素(脂質・炭水化物・たんぱく質)」を自在に操り、たくさん食べても太らない体を作っていくもの。
医師や管理栄養士でさえ気づいていない「脂質の適正化」(厚生労働省が推奨する脂質量)のみがしっかり食べながら、ストレスなく痩せる唯一の方法だったのです。