知的探求心が満たされる仕事
<2005年、19歳の時ドラマ『野ブタ。をプロデュース』で俳優デビュー。芸歴を重ね、現在39歳。40代になる来年は、大河ドラマ『豊臣兄弟!』で前田利家を演じる>
俳優の仕事への向き合い方が年齢とともに変化してきました。デビュー当時は、その作品の必要な部分を俳優として埋めるという役割を感じていました。30代を過ぎたころから、作品が完結してそれで終わり、というだけでは満たされていないと感じるようになったんです。
今は、作品に参加する時には、自分の知的探究心を満たすような何かを1つ持つようにしています。そうすることによって、出会いの数も興味の数も増えました。おこがましいですが、ほんの少しだけ人を助けられる機会も増えた気がしています。
俳優の仕事をしていると、新しい価値観に出会うことがいちばん面白い。あまりにも無知で、何も知らないところから俳優の世界に飛び込みました。自分の中にある空白の本棚みたいなものを、作品と役を通して埋めていく感覚です。