自分の中の本棚を埋めて

 例えば、次の大河ドラマ『豊臣兄弟!』では前田利家を演じます。今まで自分が知らなかった若いころの前田利家を知って、そこから見える時代背景がある。1つの作品で、自分の中の本棚にいろいろな本が増えていく。『シバのおきて』でも、犬と暮らすという環境は日常によくあるけれど、作品を通すことでより深掘りできて、自分の本棚が埋まっていく。知的探求心がすごく満たされるし、それが俳優の醍醐味だと感じています。

大東駿介さん

今回もドッグトレーナーの方に指導を受けましたし、『シバONE』モデルになった雑誌の編集者の方にもお目にかかれました。普段お会いできない方々とお会いできて、自分の人生だけでは体験できなかったものを深く知ることができました。

 

 

「演じる」ということを今、意識的に飛び越えていこうと思っています。この仕事だから出会えたものを何かにつなげていけないかは常に考えています。30代は蓄えた時期なので、40代はアウトプットしていきたいですね。

来年は40歳。やりたいことは山ほどあります。自分が自分に期待できる人でありたい。「お前はもっと面白いことができるだろう。だってお前は面白いやん」と、自分が自分に思える人間でありたいですね。

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ドラマ10 「シバのおきて~われら犬バカ編集部~ 
NHK総合 毎週火曜 夜10:00〜10:45
【原作】片野ゆか「平成犬バカ編集部」
【脚本】徳尾浩司
【音楽】YOUR SONG IS GOOD
【出演】大東駿介/飯豊まりえ/片桐はいり/こがけん/篠原悠伸/水川かたまり/黒田大輔/有香/柄本時生/津田健次郎/瀧内公美/勝村政信/松坂慶子