何を求めているかわからなくなる
そもそも私たちは、仕事のうえではコスパやタイパを考えて、効率よく動くことをよしとしています。得意な人も多いはずです。
ところが、それをプライベートまで広げていくとどうでしょう。四六時中、コスパやタイパに傾倒しすぎるようになってしまうのは、ちょっと怖い気がします。
今の時代、物質的な豊かさは十分満たされているわけで、欲しいものはなんでも手に入ります。お得なモノやサービスがあふれている世の中です。
こんなシェフにこれを作ってもらいたいとか、こんな景色が見たいとか、そんなことも、多少の時間とお金をかければ誰もができるようになった。
それなのに、どんなときも「1円でも安く」「1分でも早く」と切り詰めていないと気が済まない。そうでないと、ものすごく損をした気分になってしまう。
それをしたからといって、特別な何かが手に入るわけでもないのにです。
これでは、逆に何を求めているのかがわからなくなってしまっているような気がするのです。