「フレイル」と「サルコペニア」

これらに加え、さらに深刻なのが「フレイル」と「サルコペニア」です。

フレイルとは、「虚弱」を意味する「Frailty(フレイルティ)」を語源とし、加齢によって心身が衰えた状態のことで、「健康な状態と要介護状態の間の段階」のことを指します。

『食が細くなってきたら!少食でもちゃんと栄養がとれる食べ方』(著:関口絢子/アスコム)

つまり、要介護予備軍ということです。

具体的には、体の活動量が低下する・噛む力が衰える・認知機能が低下するといった症状が現れます。

2020年に「Archives of Gerontology and Geriatrics」に掲載された論文によると、65歳以上の5割近くがすでにフレイル、もしくはフレイルの前段階であるという衝撃の発表がありました※1。

※1 https://www.tmghig.jp/research/release/2020/0903.html?utm_source=chatgpt.com