腸内環境の乱れによるトラブル
ちなみに、少食さんは食欲がわきにくいものですが、食欲がわかない理由も乱れた腸内環境にあるのをご存じでしょうか? 腸内環境が乱れると、次のようなトラブルが起きて食欲にも影響をもたらしてしまうのです。
●セロトニンが減る
腸と脳は「脳腸相関」といって、自律神経を介して互いにつながり、情報をやり取りし合っています。このやり取りに使われる神経伝達物質「セロトニン」の90%は腸、2%が脳で作られており、腸のセロトニンは腸のぜん動運動など、脳のセロトニンは食欲の調整や睡眠の質などの生理機能に関わっています。
腸内環境が悪化すると、腸のセロトニンの生成が滞る→脳のセロトニンに影響して気分の落ち込みや食欲不振につながる、ということが起こり得るのです。
●食欲調整ホルモンのバランスが乱れる
腸内細菌は、食欲増進ホルモンの「グレリン」、食欲抑制ホルモンの「レプチン」、同じく食欲抑制につながるホルモン「GLP-1」の分泌に影響を与えることがわかっています。腸内環境が乱れると、これらの食欲調整ホルモンのバランスも乱れ、食欲不振につながることがあります。