食事のポイント
腸活に力を入れることは「自らの体で栄養を作り出し、健康を維持する」という、本来備わっている生命力を取り戻すことにほかなりません。
具体的には、腸内細菌が喜ぶ食事を意識的にとることが大切です。これは、豊かな土壌を育むために肥料を与えるのと同じといえます。さらに、「少量でも高栄養の食材を選ぶ」「消化吸収しやすいように調理する」「発酵調味料を使う」といった食事法を心がけることで、自然とお腹の状態はよくなっていきます。
では、ここで腸活の観点から食事のポイントを説明しましょう。
ポイント(1) 発酵食品を積極的にとる
味噌やしょうゆといった発酵調味料をはじめ、ヨーグルト、納豆、漬物、キムチなど、善玉菌が豊富な発酵食品を毎日少しずつでもとるようにしましょう。少食さんには、手軽に取り入れやすいヨーグルトや納豆がとくにおすすめです。
ポイント(2) 食物繊維をとって善玉菌を育てる
善玉菌のエサになるのは食物繊維です。皮ごと食べられる野菜は皮ごと、ほかにフルーツ、海藻、きのこ、豆類、全粒穀物(精白されていない穀物)などから、食物繊維をとりましょう。野菜ばかりに偏らず、多様な食材からバランスよくとることが大切です。
食事に加えて、規則正しい生活リズム、軽い運動やストレスケアも心がけることで、腸の働きはより安定してくるでしょう。
※本稿は、『食が細くなってきたら!少食でもちゃんと栄養がとれる食べ方』(アスコム)の一部を再編集したものです。
『食が細くなってきたら!少食でもちゃんと栄養がとれる食べ方』(著:関口絢子/アスコム)
「食べることは生きること」。けれど、それは「たくさん食べること」ではありません。
大切なのは、自分の体に合った“がんばらない食事”。
少食で悩む人に寄り添いながら、食べる楽しさと、生きる希望をもう一度取り戻すヒントをくれる一冊です。