病気になっても引きずらない
私、若い頃からけっこうたくさん病気をしているんですよ。20代で腎臓結石になり、60歳で乳がんの手術を、67歳で脳動脈瘤の手術を受けています。
脳動脈瘤は、北海道の友人のおかげで早期発見できました。ある日、バッグから財布を取り出そうとして、2回も続けて落としたんです。それを友人に話したら、「ちょっとおかしいね。脳神経外科で診てもらったほうがいいよ。私も一緒に行くから」と言ってくれて。
軽い気持ちで彼女と中標津(なかしべつ)の病院に行ってCT検査を受けたら、血管のあちこちに小さな瘤がポチョン、ポチョンと映っている。先生から、「どちらで手術をなさいますか」と言われて驚きました。
結局、東京でカテーテル手術を受けたのですが、手術台で「I.C.U.」という私の古い歌を歌ったのを覚えています。「♪点滴はずしましょう~」って。手術前にはふさわしくなかったかしら。本当は愛の歌なのだけれど。(笑)
病気が発見されるたびに「えっ!」と驚きますし、ちょっぴり落ち込んだりもします。でも、その気持ちをあまり引きずらないんです。なってしまったものは、仕方がないですもの。
病気に限らず、何があってもストレスをためないのが私の長所かもしれません。一番のコツは、〈忘れる〉ことじゃないかしら。不安や心配の原因は何かを頭の中で整理したら、「もう、考えるのは終わり」と自分に言い聞かせる。
これはもともとの性格というより、大人になってから身につけた癖みたいなもの。自分で努力して、忘れる癖をつけたほうがいいと思うんです。ストレスは体に毒ですからね。






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