【腰上げ】

下がった腸を引き上げて本来の位置に戻す体操。正常な人も、腸が下がるのを防げます。

大切なのは、仰向けに寝てお尻を上げた体勢をキープすること。重力に逆らう姿勢で腸を引き上げます。目安は20秒間ですが、キツい場合は無理をせず、できる秒数で。

20秒キープできるようになったら、マッサージを加えましょう。この体操は骨盤底筋群が緩むのを防ぎ、尿トラブルの予防にもなります。
(1) 仰向けに寝て、両足を肩幅に開いて膝を曲げる。両手のひらは床につける
(2) 両手と肩で体を支えて腰とお尻を上げる。腰が反りすぎないように注意
【手でマッサージ】
(3) 両手のひらを下腹にあて、おへそのほうへ引き上げてさするようにマッサージ。20秒ほど行う

 

【腸もみ】

最後は、腸をもみほぐして、柔らかく健康な腸へと導きましょう。もむ側に体を倒すとお腹の筋肉を緩めることができ、腸もほぐれやすくなる。

もみながら左右に揺れる動きはリラックス効果があり、自律神経を整えます。ストレスによって弱った腸にも有効です。

便秘気味の人は、肛門近くの直腸へと便を送り出す「S状結腸」のマッサージを加え、排便を後押しします。
(1) あぐらをかき、両手で腸骨の上あたりを軽くつかむ。顔は正面を向く
【右手でもむ】
(2) 上体を右に倒し、右手の指で右脇腹をもみほぐす。指をぐぐっとお腹の内側に入れる要領で
【左手てもむ】
(3) 上体を左に倒し、同様に左脇腹をもみほぐす。(2)(3)を3回ずつ繰り返す
《頑固な便秘はここをもむ》
上体を左斜め前に倒してお腹に圧をかけ、左の下腹部の下にあるS状結腸を強く押しながらもみほぐす