睡眠中の呼吸はさらに弱くなる
呼吸は加齢とともに弱くなるだけでなく、睡眠中に弱くなることもわかってきました。ただでさえ呼吸の浅い私にとっては、さらなる驚きの事実でした。
実は、睡眠中に呼吸が弱くなるのは、不眠に悩まされていない健康な人にとっても、正常な反応であります。
弱くなる理由は3つです。
(1)寝ているときは副交感神経が優位になるため、呼吸はゆるやかになる。
日中のように体を動かしていないので、酸素の必要量も減り、呼吸は弱くても足りるということです。
(2)寝ているときは体がリラックス状態になり、筋肉の活動も落ちる。
呼吸にかかわる横隔膜や肋間筋などもそうです。筋肉が仕事をしなくなるため、自ずと呼吸は弱くなります。
(3)寝ているときは体温も代謝も下がるため、必要とするエネルギーや酸素の量が少なくなる。
体を動かせていないため、弱い呼吸でも十分に足りるということです。