この入浴法で深部体温が1℃上昇
40℃で10分間、肩まで浸かる。この入浴法で、どれだけ体温が上がるかというと、「1℃」です。
たった1℃?と思われたでしょうか。でも、これは「深部体温」=脳や内臓など体の中心部の温度のことです。
深部体温を1℃上げるというのは、実際はなかなか大変なことなのです(厳密に言うと、深部体温の上昇は室温や年齢などの条件によっても影響されます)。
それに、たった1℃上がるだけで、驚くほど多くの健康効果が期待できます。
・血管が拡張し血流がよくなる
・免疫細胞の働きが活性化する
・細胞の生まれ変わりがスムーズになる
・副交感神経が優位になる
・睡眠の質が向上する
・低体温を改善する
一例を挙げただけでも、こんなにあります。それぞれについて、もう少し解説しましょう。
【血管が拡張し血流がよくなる→血圧が安定する】:深部体温が上がると血管が拡張し、血流が促進されます。血管が拡張すると血圧が安定し、血管への負担が減り柔軟性が保たれやすくなる=動脈硬化の予防になる、ということです。
【免疫細胞の働きが活性化する→病気に強い体になれる】:免疫細胞がもっとも活発に働くとされるのは、深部体温が37〜38℃のとき。
入浴によりこの状態に近づけると、かぜや感染症にかかりにくい体を作れます。血流がよくなるため、免疫細胞が全身を効率よく巡ってパトロールもしやすくなります。