タンパク質が不足すると……

また、タンパク質は、消化酵素やホルモンの材料にもなり、体を動かす、整える、回復させるというすべてのプロセスに関わっている、細胞の再生に必要な土台でもあります。

私たちの体は、食べたものを材料にしてホルモンや神経伝達物質、酵素などをつくり、自律神経や内臓の働きを支えています。ですから、不足すると、自律神経や気分に影響が出やすいのです。

『更年期の不調の原因は栄養不足が9割』(著:梶尚志/あさ出版)

女性ホルモン自体はコレステロールからつくられますが、その合成過程や働きを助けるために、タンパク質は欠かせません。

タンパク質が足りないと、ホルモンがうまくつくられず、自律神経も乱れやすくなり、その結果、だるさやイライラ、気分の落ち込み、眠れないといった不調が強く出てしまうのです。特に更年期になると、よりホルモンのバランスがくずれやすくなります。

さらに、セロトニンやドーパミン、オキシトシンなどの幸せホルモンもタンパク質からつくられていますので、タンパク質が足りないと、気持ちが沈みやすくなったり、不安を感じやすくなったりすることがあります。