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そんな風に書くと、さぞ献身的な奥さんに見えるだろうし、豪華な朝ごはんをつくっているように見られるかもしれないけれど、それは全く違うのでちゃんと否定したい(笑)。そもそも料理は得意なんて口が裂けても言えないレベルで苦手だ。

レパートリーも少ないし、得意料理は何かと言われれば、しいて言えば野菜を肉で巻いてレンジでチンしたもの。自分が現役時代からつくってきた、シンプルで簡単なメニューぐらいしか思い浮かばない。

それでも「おいしい」と褒めてくれるものもある。味噌汁だ。

熊本の実家では、少しでもいろいろな食材を摂れるように、と味噌汁の具材に野菜をたくさん入れるのが古賀家流だった。その他にも現役時代の知識をもとに、夫の食べたいものや野菜や脂質が少なめの料理を意識的につくることにしている。

とはいえ、まだまだレパートリーも少ないし、できないことばかり。当たり前のように毎日料理をつくっている人は本当にすごい、と心から思う日々だ。

現役アスリート同士の結婚。私は幸せだ、と心から感じているけれど、もしかしたら私と同じような状況でも「今は選手としてもっと頑張りたいから」と結婚を断念した人もいるかもしれない。アスリートだけでなく、仕事が軌道に乗っている時期だったり、転職をして生活が変わったばかりでどうなるかわからなくて不安だったりして、結婚したいと思う相手がいても躊躇してしまう人もいるかもしれない。

人生は人それぞれ。でも、考えれば考えるほど、動き出せなくなるのも人間だ。

直感も意外といいもので、この人と一緒にいたら楽しいのではないか、この人だったら自分らしく生きていけるかもしれない、と思う人ならば、たとえ自分がどんな状況に置かれていようと思い切って飛び込むことも時には必要だ。