「美しい佇まい」は一生あなたを輝かせてくれる

それに、着物を着ているとまわりから「すてきね」と声をかけられて、気分が上がります。 

(写真:stock.adobe.com)

皆様も若い頃に洋服姿で街を歩いていて、「きれいだね」って声をかけられた経験がおありでしょう。でもさすがに60代ともなると、通りがかりに褒められることはなかなかないのでは…。

それが着物を着ていると、日常的に嬉しいサプライズに出会うのです。女優の吉永小百合さんの着物姿に象徴されるように、着物は重ねた年齢を「老い」ではなく、「人生の味」に魅せてくれるのです。

着物生活を通じて洗練された所作、佇まいは、周囲に異次元の美として映えるのです。これが、「着物生活の大きな喜び」なのです。

「美しい佇まい」は、着物生活によって自然に身に着き、一生あなたを輝かせてくれます。この魔法のツールを手に入れるために必要なことは、着物に袖を通すという、小さな思い切りだけです。

【関連記事】
なぜ多くの人が「着物は苦しい」と思い込んでいるのか?その背景に根深い「着付け問題」が…呉服屋が語る<着物が嫌いになるかどうかの分かれ目>
日本のような湿度の高い国と「洋服」の相性は最悪だった?呉服屋が語る<絹の着物が日本で愛されてきたワケ>
『光る君へ』で定子や倫子は「十二単」を着ていない。十二単は女房たちの仕事着、中宮は「普段着」で過ごしていた【2024年上半期BEST】