ビタミンDとビタミンK、マグネシウム

そこで、効率よくカルシウムを摂取する工夫が必要になります。それがビタミンDとビタミンK、マグネシウムも摂取することです。ビタミンDには腸がカルシウムを吸収するのを助ける、排出されようとしているカルシウムを尿から再吸収する、骨形成を促す……などの働きがあります。

ビタミンKには骨からカルシウムが溶け出すのを防ぐ働きがあり、マグネシウムには骨の代謝を促して新しいカルシウムを沈着させる働きがあります。

ビタミンDは鰯、鮭、鰻、卵黄などに、ビタミンKやマグネシウムは納豆、パセリ、シソなどに多く含まれているため、これらの食材をカルシウム含有量の多い牛乳やチーズ、小松菜、豆腐などと一緒に食べるといいでしょう。

これらの成分とは逆に、リンやアルコールにはカルシウムの吸収を妨げる働きがあります。そこで、いつまでも骨を元気に保ちたいなら、スナック菓子やインスタント食品、アルコール類などはなるべく控えてほしいものです。

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