感情論ではなくメモで記録を
たとえば、あなたが働いている職場に、いつも横柄な態度をとる人や、管理職にすり寄って悪口を言う人、電話の取り次ぎひとつでも不機嫌な振る舞いをする人などがいると、本当に腹立たしいですよね。一つひとつは些細なように見えても、日々のストレスはたまっていく一方です。そういう人たちは、概して “ターゲット”を見つけて集中的に嫌がらせ行為をしますから、迷惑行為を毎日受けてしまうと、被害者は精神的に参ってしまいます。
もし一人で悩んでいるのであれば、まずは社内で誰か味方になってくれる人を探してみてください。困っている人が他にもいるかもしれませんし、「こういうことを言われて傷つくことがあります」「業務上困っているんです」と仕事仲間に伝え、共感してもらってガス抜きをすれば、ストレスも少しは軽くなるはずです。
ただ、複数でその人の悪口を言っているだけでは、状況は改善しません。感情論で「あの人のこういうところがおかしい」と上司に相談しても、「同レベルの争い」「面倒なトラブル」としか受け取ってもらえない可能性が高いからです。
理不尽なことをされたり言われたりしたら、まずはメモをとってみることをおすすめします。しばらくしてから客観的に見直すと、何が問題なのか、その人の行動で自分がどんな“業務上の不利益”を被っているのかが見えてきます。事実として「こういう迷惑行為を受け、そのために業務に支障が出た」ということを冷静に上司に報告しましょう。
そしてもし可能であれば、本人に「そういう言い方はやめてもらえませんか?」と毅然とした態度で伝えることも大切。黙っていると本人の行動がエスカレートすることもあるからです。