大学へ行かなかったせいなのかも

周りを見ても多くの人が大学を出ている。40代の主婦になっても、周りのママ友や仕事の知り合いと、意外に大学の話題になる。

先日もPTAの集まりでの作業中、大学時代の話になった。
「あの時はめちゃくちゃ時間あったよね。今わけて欲しいくらい。もっと有効に使えばよかった」
大学へ行った人たちは口を揃えてそう言う。

私は毎日朝から晩まで仕事に練習、休みもセミナーへ行ったりモデルハントをしたり、暇な時間なんて全くなかったけどね。と心の中でつぶやく。

みんな当たり前のように当時のサークルの話や、就職活動の話などで盛り上がる。また、年代で言うと私は氷河期の最後のほうらしく「私たちの時代は本当に大変で……」なんて流れにもなる。

私、それ味わってない……!

そんな時は、話題が変わるのを待つしかない。

私はみんなと違ってキツい受験体験や辛い就職活動をしてこなかったから、人間として未熟なのかもしれない。その時期にしかるべき恋愛をしてこなかったから男を見る目がないのかもしれない。いろんなことが、大学へ行かなかったせいなのかもしれない。

彼女たちは受験を乗り越えてきた人たちだ。小学校や中学校から受験させて質の高い教育を受けさせたほうがいいとか、塾はこんなところへ行かせたほうがいいなどと、たくさんの情報や心構えを知っている。私の子より彼女たちの子のほうが、正しい道筋を辿って成功し幸せになれるんじゃないか。

そんな根拠のない焦燥感まで感じてしまうのだ。