あなたの話を聴かせてください
例えば、「イライラする」と相談されたとします。
昔の私の質問は、「なんでイライラしたの?」
今の私の質問は、「何にイライラしたの?」
どこが違うかというと、昔の質問は、イライラの原因を突き止めて、「どうしたらイライラしなくなるだろうか」「こうしたらイライラしないのでは」と、相手のイライラを解決するためのアドバイスを私が考えるためのものです。
今は、「イライラした話を私に聴かせて」という質問です。
「私が解決してあげます」から「あなたの話を聴かせてください」とスタンスが変わるだけで、相手は自分のことを話しやすくなります。相手が解決策を求めてこない限り、それでいいのです。
話を聴いているうちに、相手は自分なりに解決の糸口に気づくようになります。それでも見つからないときはアドバイスを求めることもあるでしょう。
そのときは相手も自分のことが整理できているため、ポイントを絞ったアドバイスができます。
解決策のほとんどは、相手の中にあるものなのです。