日常のちょっとしたアクシデントがきっかけで
高齢になると、つまずいて転んだ、階段を踏み外した、など日常のちょっとしたアクシデントがきっかけとなり、そのまま介護や支援サービスが必要になることも考えられます。
認定まではある程度の時間も手間もかかるので、一人暮らしで何かあっても家族の支援がすぐ受けられない、認知症の兆しがある、など少しでも気になることがあれば、あらかじめサービスが受けられるよう要介護・要支援を申請しておいてもいいと思います。
もし認定されたら必要に応じてサービスを受けることもできます。
また、時間をおいてサービスが必要になったときでも、あらかじめ認定を受けていれば現状での介護サービス(支援)を受けながら、状況に応じて区分変更を行うこともできます。
このようにあらかじめ要介護・要支援認定を受けていないと、いざというときにすぐにサービスが利用できない場合があるのです。
私が知っている例として、一人で元気に暮らしていたBさんという90代の女性がいました。腰は曲がっているけれど日常生活には支障はなく、もともと病院嫌いで後期高齢者健康診査も受けたことがありませんでした。
Bさんにとっては、これまで病院をはじめひとさまのお世話になっていないことが自慢だったのです。周囲の人から高齢なので介護保険の申請をしておいたらどうかと言われても、かたくなに必要がないと断っていたそうです。
