要介護認定を受けていなかったためサービスを断られる
ところがある日、布団を干そうとしてつまずいてひざを強打してしまい、歩けなくなってしまいました。
それでもBさんは病院には行かず、市販の湿布だけで自宅療養していましたが、ひざ痛のため買い物にも行けなくなってしまいました。
そこで前に勧められた介護保険サービスを受けようと、近所のケアマネジャーに買い物のための訪問介護を依頼しましたが、要介護認定を受けていなかったため断られてしまったのです。
Bさんは「この年になるまで長年、医療保険・介護保険にお金を払いながら、医者にもかからず頑張ってきたにもかかわらず、動けなくなったというのに買い物も手伝ってくれないなんて」と、憤慨していたといいます。
私はBさんのように80代90代という高齢で特に一人暮らしの人は、いずれ介護サービスが必要になるということを理解して、折をみて申請だけはしておいたほうがいいと思います。
そこで介護が必要と判定されれば介護保険サービスが使えますし、今はまだ介護が必要でない場合も、認定に必要な判定結果で自分の体の状態を知ることができるため、さまざまな介護予防支援事業につなげることもできるからです。