荷物を入れるリュックサックは、防水仕様で軽いものがよいでしょう。荷物が少ない初心者は小型のリュックでも十分ですが、山麓の道の駅などで野菜や果物を買いたくなったりするので、たくさん入る30~40Lの中型リュックのほうが便利です。
リュックに入れるものは、まず防寒用のダウンジャケット。最近は化繊綿を使った「アクティブインサレーション」という、軽くて暖かい、新タイプのジャケットが人気です。
また、登山を終えたあと、銭湯や日帰り温泉に浸かるのも、フラット登山の楽しみの1つ。着替えと軽い運動靴を入れておくと、帰路がラクです。
水やスポーツドリンクなどは、500mLのペットボトル2本を用意しておきたいもの。私の場合、そのほかに保温力の高いステンレスボトルに熱湯を入れて持っていきます。コップに注いで飲んでもいいし、カップ麺を持参すれば、お湯を注いで食べることもできますから。
歩き疲れると、おにぎりは意外に食べづらく、汁物が欲しくなるもの。ただしお昼ごはんに関しては、コースによって食堂などでとる場合もあり、携行するアイテムはケースバイケースで。
年配の方は、山道を歩く際にトレッキングポール(杖)があると安心です。特に下りは体のバランスを崩しやすく、両手に杖を持つと体を4点で支える形になり、安定します。軽くて折り畳めるタイプが多いので、不要なときはリュックにしまえば邪魔になりません。
長時間歩くと、かかとが靴擦れを起こし、足の親指と小指にはマメができやすいため、絆創膏と足指保護キャップも入れておくことをおすすめします。