＜高須クリニック＞が昭和の時代に取っていたビジネス戦略。高須克弥「NGだった医者のテレビCM出演をこじ開けたのは僕。その方法は…」

面白いものを作って見せたいな……ってそれだけ

さっきも言ったけど、昔はビジネス戦略でＣＭを打っていたこともあったけど、今はあんまりビジネス的には考えていなくって、面白いものを作って見せたいな……ってそれだけ。やるのなら、自分でしか制作できなくて、ＣＭでしか見せられないものがいい。番組に出るのも面白くて好きだし、タレント名鑑にも名前が載っているし、たまに仕事も来ます。

高須クリニックといえばみんなＣＭの話をするけど、僕、美容整形の広告はやったことないの。「包茎を治せ！」っていうのはやったことあったけど、それは広告ではなくてタイアップ記事みたいなものでやっていただけ。

他の大企業みたいに正面切って、「うちの会社は良い会社！」っていうのはやらないですね。美容整形の底上げ？　いや、初めっから底辺の仕事ですもん。

「うちは立派な風俗店ですよ」

って言っているようなもんです。

※本稿は、『高須の遺言』（講談社）の一部を再編集したものです。

『高須の遺言』（著：高須克弥／講談社）

‘14年にガンを発病してから約11年。

現在、全身ガンで闘病中の高須は、集大成となる作品を綴るために最後の筆を執りました。