2013年、60代のころに登った槍ヶ岳(奥)(撮影:藤川満/写真提供:市毛さん)

 

「連れて行って」のひと声が第一歩

環境破壊や気候変動の問題にも敏感になりました。中国の砂漠地帯は、昔は緑豊かだったのに、時代の遷移のなかで砂漠化したと聞いています。日本もこのまま温暖化が進めば、植生が変わるだろうし、緑が減っていくかもしれません。

里山の荒廃や耕作放棄地も気になります。里に下りてくるクマが増えているのも、それが原因のひとつなのではと。以前は山から下りてくると麓に水田があり、水面に山が映って本当にきれいでした。

でも最近は、一面ソーラーパネルだったりします。CO2の排出削減のために自然エネルギーは大事だけれど、それが環境破壊にもつながる。悩ましい問題です。

都会だけで生活していたら、あまり関心を持たずにきたかもしれません。山は、本当にいろいろなことを私たちに教えてくれるんです。