市毛良枝「登山をキッカケに環境破壊や気候変動に敏感に。以前は麓に水田があり、水面に山が映って本当にきれいだったが、今は…」

読者のみなさんも自分の体力に合った山を選べば、年齢に関係なく登れます。

ただ、初心者だけで行くのはおすすめできません。たとえ低山でも、危険がまったくないわけではありませんし、最近はクマが里山に近づいてくるケースも増えていますから。やはり、そのエリアをよく知っている人に連れて行ってもらうのが一番です。

身近に山歩きをしている人がいたら、「今度連れて行って」とお願いしてみてはどうでしょう。私の山人生も、そのひとことから始まりました。経済的に余裕があれば、ガイドを雇うのもいいかもしれません。

逆におすすめしないのが、大人数のグループ。ガイドの目が全員に届かない場合もあるし、大勢だと気兼ねして自分のペースで歩きにくかったりしますから。

山の楽しみ方は無限にあるので、誰でもきっと、「自分ならでは」の楽しみ方、遊び方を見つけられるはず。まずは最初のひと声、最初の一歩。歩き始めさえすれば、広大な世界が待っていますよ。