難易度の高いアクションシーン

――歌もダンスも芝居も、すべて突出した花總さんですが、今回は激しいアクションシーンが見せ場になっています。

韓国でオリジナル版のミュージカル舞台を拝見しましたが、アクションシーンは思っていた以上に難易度の高いものでした。それで逆に、これは大変だ、がんばらなきゃ、と気持ちが引き締まりました。

まず、体力的にちゃんとできるところまで、自分を持っていく必要がありますよね。同時に、身体の衰えから引退を決意したのに、それでもなお戦わねばならない殺し屋という役は、精神的なタフネスも求められます。そういうことを考え始めると、どんどん自分を追い詰める方向に行ってしまう性格なので、役と自分のバランスを取ることも考えなきゃならないですし。

――花總さんのインスタグラムでは、体幹トレーニングに励む様子もアップされています。日頃から、すごくストイックに鍛えられていますよね。

もちろん体幹はすごく大事なのですが、アクションはまったく別のトレーニングになります。動きはダンスと通じていて、カウントを取りながら態勢を次々と変えていくわけですが、1人ではなく、お相手と一緒に素早く動きを合わせていかねばならない。そこは納得のいくまで詰めていきたいと思っています。

花總まり
「アクションシーンは思っていた以上に難易度の高いもので、これは大変だ、がんばらなきゃ、と気持ちが引き締まりました」