必要性

では、必要性が出るのはいつでしょうか。

具体的には、塾の送り迎えなどで必要、進学して電車通学になった、部活動の連絡で必要などが考えられますね。

『スマホで受験に失敗する子どもたち』(著:高橋暁子/講談社)

たとえば、「友達みんなが持っているから」「LINEが使いたいから」「中学生になったから」といった理由でスマホを欲しがる子どもは少なくありません。しかし、これらは“必要性”とは言いません。

確かに、仲良しの友達がスマホを持っていたり、LINEで連絡を取り合っていたりするのを見て、自分も使ってみたい気持ちになることは分かります。ただ、それは「ほしい理由」であって、「必要な理由」ではないのです。

一方で、「中学生になってはじめて電車通学をするので、連絡が取れるようにしておきたい」「部活動で連絡にLINEが使われるため、スマホが必要」といった理由であれば、そこには明確な必要性があります。それなら納得できますし、保護者としても前向きに考える余地があるのではないでしょうか。