「プレゼン」をしてもらう

「子どもがスマホを持ちたがっていて、毎日のようにねだられる。どうすればいいか」という相談も受けることがあります。男の子は興味を持ち始めるのが少々遅いようですが、女の子は小学生くらいからねだることが多いですね。

これに対しては、

「子どもが持ちたがったら、なぜ必要か、どのような使い方をするかについてプレゼンしてもらって判断しましょう」

と回答します。

そもそも子どもはスマホが好きで、使いたい、持ちたいと思うものです。けれど、ほしがるからといって準備もせずに与えてしまうのはおすすめできません。そこでプレゼンをしてもらうのです。

プレゼンしてもらうことのメリットは、子ども側がどうすれば保護者が納得してくれるのか、つまりどのような使い方をすれば保護者が許可するか、スマホの問題と適切な使い方について考えるきっかけになるためです。

子どもにはその視点を入れてプレゼンするよう声かけをして、もし考えが十分でなければ、「この使い方では、トラブルが起きるのが心配だからスマホの許可は出せない」でいいのではないでしょうか。

子ども側も考えて、自分からルールや約束を提案してくるかもしれませんね。

「パパやママがスマホに反対しているのは、YouTubeやSNSばかり見て勉強しなくなるとか、夜中まで使ってしまうと心配しているからだと思う。スマホの利用時間は1日1時間以内、夜は使わないというルールにしたらどうかな?」などと子ども側から提案がきたら、素晴らしいですね。

子どもの提案をベースに、親子で話し合ってルールを決めることもできるでしょう。利用時間の長さ、利用時間帯、利用するアプリ、課金、投稿に関するルールなど、色々と考えられます。まだ安全利用のための視点が足りていないのであれば、保護者から提案して、考えてもらうのもいいですね。

保護者も子どもも合意が得られる使い方が見つかれば、安心してスマホを持ち始めていいかもしれません。