スマホデビュー時期の二つの考え方

スマホを持ち始める時期には、大きく分けて二つの考え方があると思っています。

「できるだけギリギリまで持たせない派」と、「親が管理できる小さい頃から持たせてしっかり管理派」という二つの考え方です。それぞれで利があるし、どちらもよいと考えています。

(写真提供:Photo AC)

できるだけギリギリまで持たせないというのは、子どもが成長して、知識が身につき、理解力や判断力などがある程度育ってから持たせるという考え方です。リスクや適切な使い方等についてもある程度理解できており、その分トラブルが減るのは間違いありません。車の免許でも、免許を取ったばかりの高校生は暴走や危険走行などが多いものですが、大人になってからは落ち着いてルールを守った運転をすることが多いですよね。未成年の自動車保険料は大人に比べて割高ですが、それくらい事故率が高いためです。

もう一つの、親が管理できる年齢から持たせるというのは、保護者が管理するのが前提となった考え方です。管理のためには、パスワードを教えてもらい、スマホを見せてもらう必要もあるかもしれません。

スマホの利用は難しいので、持ち始めたばかりの初期には、特に子どもと保護者が話し合い、協力し合うことが必要です。SNSにデビューしたての時には、LINEの書き方について指導し、問題あることを投稿していないか確認したいですよね。

しかし、子どもも中学生くらいになると、徐々に話を聞いてくれなくなる反抗期にさしかかります。子どもが保護者の話を聞いてくれないとか、パスワードを教えたり、スマホを見せたりなどの協力をしてくれない恐れがあります。

そこで、子どもが話をしっかり聞いてくれる時期、保護者がしっかり管理できる時期に持たせ始めようというわけです。

たとえば、小学校高学年ごろの時期であれば、まだ保護者の話も聞いてくれる上に、管理もしっかりできる状態でスマホを持ち始められます。反抗期の目安について、一般的には中間反抗期が7歳〜10歳、第二次反抗期が13歳〜15歳と言われており、11歳〜12歳の小学校高学年ごろの時期は比較的コミュニケーションがとりやすい子どもが多いと考えられている時期のため、その間に適切な利用についてしっかり学んでもらおうというわけです。

このように、ルールや約束を決め、制限機能などを駆使して練習させられるのであれば、小学校高学年から持ち始めるのも良い選択だと言えるでしょう。