蔦重と歌麿二人のシーン

蔦重との最後の場面。

病に倒れた蔦重に皆の気持ちがどうしても引っ張られるなか、歌麿が唯一できる恩返しは「自分が悲しまないこと」だったんじゃないかな。

(『べらぼう~蔦重栄華乃夢噺~』/(c)NHK)

もっとも悲嘆にくれそうな歌麿がしっかりしている。それって周りのみんなからすれば、とても力強く感じられたはず。台本を読んでいても、そんな印象を覚えました。

涙を流さずに、歌麿自ら描いた作品を蔦重の元へ持ってきた場面は、もちろん自分としては胸にこみあげてくるような展開だったんですが、そこをグッとこらえて「この作品の続きが見たいなら、ちゃんと生きろよ」と笑顔を見せる…。

二人の関係性があらためて見えたというか。やっぱり素敵な最期でしたよね。