なぜ「足りない」と感じてしまうのか
自分の気持ちを察して欲しいのに察してくれない、もっと家事育児を手伝って欲しい、たくさん会話をして共感して欲しい――こうした願望を持つ妻は多いと思いますが、決して過剰な欲求と言えないのが現状です。
しかし中には、夫は精一杯努力しているし、妻のお願いに応えようとしているけれど、妻の不満がいつまでも解消されないままの夫婦もいます。
また、夫の側が満たされなかった愛情欲求を抱えていて、妻に愛されたいという思いが強く、子どもに嫉妬したり、「家事育児を出来るだけ手伝っているのに、誉めてくれない」という不満を抱くことも。妻からすれば、夫婦の時間を作るようにしているし、「ありがとう」といつも言っているのに、夫は「足りない」と感じている。
これは、愛情の器が満たされなかった過去の分まで、相手に愛情を求めてしまう事があるからです。しかし、過去の器は過去の器であり、満たされる事はありません。自分が過去の愛情の器を満たそうとしている事に気づけないと、今現在、十分な愛情を注いでもらっている事が分からず、自分も不幸なままで、相手も不幸にしてしまうという事です。