男女における結婚観の違い

女性、特に育って来た家庭環境に何らかの問題があった人にとっては、結婚は生まれ変わりに近いものがあります。「今度こそ自分で幸せな家庭を築きたい」――そう願って結婚するのです。

ところが男性の中には、結婚はごく当たり前にするだろう、と思っている人もおり、結婚したからといって、「自分が変わらなくては」という意識が薄い場合があります。だから結婚後も、週末は趣味の為に出かけてしまう、仕事や友人との付き合いを理由に家事育児をしてくれない……となるのです。

(写真提供:Photo AC)

これは、男性が結婚によって自分の生活スタイルを変えないことが原因です。気持ちが切り替わらないとも言えるでしょう。「独身の自分」と「結婚した自分」の切り替えが出来ず、ましてや経済的に余裕が出てくると、今まで出来なかった事を始めたり、趣味にお金をかけたりと毎日を満喫してしまう場合もあります。自分の楽しみを優先するあまり、家事育児に追われる妻の苦労を想像できないのです。

妻に文句を言われても自分の楽しみを手放せない。妻に文句を言われると「口うるさい」と感じ、それが口うるさかった母親と重なってしまうと、前述した思春期の反抗のような状態になる場合もあります。