お互いに本音を吐き出せる場として

また、最初は妻の希望でカウンセリングに来たけれど、夫が普段言えずにいた妻への不満を吐き出し、「誰にも言えなかったので、来て良かったです」と言う場合もあります。「言えば必ず喧嘩になる」「100倍になって返って来る」と考え、妻と喧嘩にならないように気遣っている夫は意外に多いのです

このような夫婦の場合、夫が本音を吐き出せる場としてカウンセリングは大切になります。そしてさらにその内容を私から、妻が受け入れやすいように翻訳して伝え、働きかけるのです。日常生活において、夫が妻に自分の本音を言えるようになるためのアドバイスもします。

重要なのは、カウンセリングで話し合った事を実践し、続けられるかどうかです。途中でうまく行かなくなったら新たな方法を探したり、うまく行った場合は次のステップに進む――。夫婦だけでこれが出来るようになるのが理想的です。「前はこんな事で悩んでたね」「喧嘩してたね」そんな風に振り返れるようになる日を目指して。

※本稿は、『夫婦はなぜ壊れるのか カウンセリングの現場で見た絶望と変化』(幻冬舎)の一部を再編集したものです。

【関連記事】
なぜコロナ禍で夫の浮気相談が急増したのか?家族問題カウンセラー「原因の一つが<思春期の再来>。文句を言う妻と、口うるさい母親の姿が重なって…」
夫ではなく、あくまで<妻>が悩みカウンセリングに来る夫婦が多いワケ。家族問題カウンセラー「夫婦問題は2人で話して解決すべきと考える男性は多い。しかし…」
察してくれない、共感してくれない…パートナーが頑張っていても「足りない」と感じてしまうのはなぜ?家族問題カウンセラー「原因は<子どもの頃の悲しみ>にあって…」

夫婦はなぜ壊れるのか カウンセリングの現場で見た絶望と変化』(著:山脇由貴子/幻冬舎)

夫も妻も、なぜ、みすみす関係を悪化させるような言動をとってしまうのか。

実はそこには夫婦それぞれが育ってきた家庭環境が影響している。

関心を示されなかった、監視が厳しかった、自分だけ愛されなかった……幼少期の満たされなさを、今のパートナーで補おうとするのだ。