病気の妻にから揚げが食べたいと言う夫、家事をやらない妻……夫も妻も、なぜ、みすみす関係を悪化させるような言動をとってしまうのでしょうか? 家族問題カウンセラーの山脇由貴子さんは、自ら設立したカウンセリングオフィスでさまざまな夫婦のカウンセリングを行ってきた経験から、「実はそこには、夫婦それぞれが育ってきた家庭環境が影響している」と語ります。今回は、山脇さんの著書『夫婦はなぜ壊れるのか カウンセリングの現場で見た絶望と変化』から一部を抜粋し、再編集してお届けします。
なぜ男性は「カウンセリング」に抵抗があるのか
夫婦でカウンセリングに来る場合、妻の方が、夫に対する不満を抱えていたり、夫婦関係に悩んでいて、その解決の為に夫を誘って――という形が一番多いです。
夫側は、あまりに口うるさく言われて渋々来たという人、「本当に離婚になるかも……」という危機感を抱いている人、あるいは自分でも問題を抱えていることを自覚しており「どうにかしなくては」と考えていた人もいます。また、夫にカウンセリングの話を切り出せず、まずは夫に内緒で来て、夫をどう誘えば、あるいは説得すればいいかという相談から始まるケースもあります。
全体の傾向として言えるのは、カウンセリングに抵抗がある男性は多いという事です。
夫婦の問題は2人で話し合って解決すべきだと考えていたり、カウンセリングというのは何らかの病気の人が通うものであり、まして夫婦カウンセリングとなると、離婚を考えている夫婦向けなのでは? と疑問を持っていたりします。そもそも「カウンセリングって何してくれるの?」という疑念を持っている夫も少なくありません。