数値に一喜一憂するのではなく…
もちろん、基準値を超える数値が悪いのは当然ですが、そこに至るまでの経過を見なければ本当のリスクは判断できません。例えば80点の成績をとった人がいたとして、それが50点、60点、70点と上がってきての80点なのか、それとも100点をとり続けてきた人の80点なのかで、80点のとらえ方が異なってくるからです。
健診の数値に一喜一憂するのではなく、日内変動、日差変動、季節変動、年間変動など、さまざまな時間軸でどう推移しているかを見ることが欠かせません。わたしたちが注視しているところでもあります。
血糖値にしても、ヘモグロビンA1cが基準値内だからといって安心できるわけではなく、食後に大きく上がってその後急激に下がる「血糖値スパイク」が繰り返されていれば、血管へのダメージは進んでいます。
LDLコレステロールには季節変動があり、それが体重と相関していることも報告されています。BMI、血糖値、血圧、コレステロールの長期的な変動は心不全のリスクとも関わることもわかってきています。
基準値に入っているから安心、外れたから不安ではなく、自分の数値がどう推移してきたのかに注目するようにすると、よりリスクを実感できるようになります。
