日本人の場合、食後の血糖値の変動がカギ

かくれ糖尿病を見逃さないための検査が、「75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)」です。これは空腹時にブドウ糖の入った水を飲み、その後の血糖値を追う検査で、通常は空腹時と2時間後の数値で診断します。

ところが日本人の場合、空腹時と2時間後の数値が正常でも、1時間後の血糖値が高ければすでにリスクがあることがわかってきており、「1時間値」に注目すべきだという議論も進んでいます。

<『世界中の研究結果を調べてわかった!糖尿病改善の最新ルール』より>

内臓脂肪がたっぷりついている人や高血圧の人は、すでに糖尿病になっている確率が高いです。ところがこれらは本人はもちろん、医師でさえ気づいていないケースが多く、検査をしなければわかりません。そういう人たちが心筋梗塞などで入院したときに75g経口ブドウ糖負荷試験(OGTT)を行うと、約半数が糖尿病と診断されたというデータがあります。また、心疾患で心臓カテーテル治療を受ける患者さんの多くが、検査によって糖尿病または予備軍と診断されるといいます。

かくれ糖尿病のまま、長い間、血管を傷つけてきたということです。逆にいえば、もっと早く糖尿病に気づけていれば、心筋梗塞や狭心症などを発症することはなかったかもしれないということです。

糖尿病は10~15年をかけて進行する病気です。しかも、その間はほとんど自覚症状がありません。もし、境界型から血糖コントロールしていれば、さらに心疾患のリスクを抑えられたはずです。

肥満や高血圧を指摘された人は、空腹時血糖やヘモグロビンA1cの数値だけに安心することなく、持続血糖測定(CGM)やOGTTを受けることを検討してもよいでしょう。

かくれ糖尿病に気づけるかどうかが、その後の心臓や脳の健康を大きく左右します。気づかないまま放置すれば、血管のダメージは進み、ある日突然命に関わる病気として襲いかかってくることもあります。

※本稿は、『世界中の研究結果を調べてわかった!糖尿病改善の最新ルール』(あさ出版)の一部を再編集したものです。

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世界中の研究結果を調べてわかった!糖尿病改善の最新ルール』(著:坂本昌也/あさ出版)

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