精神面にも影響
また、運動を行うと精神面に影響することも知られています。
ランナーズハイという言葉があります。これは、ランニングをした後に気持ちよくなり、気分がハイになることです。これは、運動により、脳内でβ-エンドルフィンという快楽物質が作られることが主な原因といわれています。ストレス解消に運動が効果的といわれる要因の一つはこれにあります。運動習慣により、気分の落ち込み、うつや自閉スペクトラム症の改善に役立つこと、幸福感を高めることが多数報告されています。
他にも、運動は認知症の予防にも効果的です。脳の血流を高めたり、炎症を抑えたり、脳内の神経に良い影響を与える物質を増やしたりすることにより、認知症の予防に貢献することがわかっています。
※本稿は、『筋肉はすごい-健康長寿を支えるマイオカイン』(中央公論新社)の一部を再編集したものです。
『筋肉はすごい-健康長寿を支えるマイオカイン』(著:青井渉/中央公論新社)
健康意識の高まりとともに筋肉への注目が集まっている。
本書は人間にとって筋肉がいかに重要か、医学、栄養学、スポーツ科学の見地から解説する。




