資料を捨てる派、捨てない派
残間 中園さんはどうですか?
中園 朝ドラの最中は家が酷いことになっていたので。仕事部屋だけじゃなく、どこもかしこも資料だらけでした。やなせたかしさんって最近まで生きていらした方なので詳しい資料がたくさん残っていて、朝ドラが始まってからも新たな資料が発掘されて届いたり。執筆中にお腹がすくと、まずダイニングテーブルの上にうずたかく積まれた資料を両手でググっとかき分けてスペースを作ってから卵かけご飯を食べるみたいな。
残間 お二人とも卵かけごはんなんですねぇ。
中園 脚本家の主食って卵かけご飯なんだなと、私も大石さんのお話を伺いながら思っていました。でも私は食いしん坊なので、それだけでは足りなくて、冷凍していた鮭を焼いて食べたりしていました。なにしろ書き始めると1週間くらい家から出ない生活が続くので、冷凍食品が頼りなんですよ。
残間 ドラマが終わったら資料はどうするんですか?
大石 取っておく場所がないので私は紙の資料に関しては処分することが多いです。
中園 私はまだ使うことがあるかもと思って、だからぜんぜん部屋が片付いていないんですよ。人を家に招くのはまだまだ先になりそうです。
残間 息子さんはもう独立なさったのですか?
中園 はい。結婚して私と同じマンションの一室に住んでます。
残間 安泰ですね。
中園 ぜんぜん。息子はなーんにもしてくれませんよ。
残間 それはうちも同じだからわかるけど。(笑)
→ VOL.3(質問コーナー)につづく
大石静
脚本家
東京都生まれ。1986年にテレビドラマの脚本家としてデビューして以来、オリジナル作品を中心に多数のテレビドラマの脚本を執筆。97年に連続テレビ小説『ふたりっ子』(NHK)では第15回向田邦子賞と第5回橋田賞、2011 年に『セカンドバージン』(NHK)では東京ドラマアウォード脚本賞、20年に文化庁長官表彰、21年にNHK放送文化賞を受賞、さらに同年に旭日小綬章を受章。これまでの執筆作に大河ドラマ『功名が辻』(NHK)、『家売るオンナ』『知らなくていいコト』(日本テレビ)、『長男の嫁』『大恋愛~僕を忘れる君と~』(TBS)、『アフリカの夜』『愛と青春の宝塚』(フジテレビ) 、『あのときキスしておけば』『和田家の男たち』(テレビ朝日)、『離婚しようよ』(NETFLIX/宮藤官九郎氏との共同脚本)など。24年はNHK大河ドラマ『光る君へ』、25年はテレビ朝日『しあわせな結婚』の脚本を担当し話題となった
中園ミホ
脚本家
東京都生まれ。日本大学芸術学部卒業後、広告代理店勤務、コピーライター、占い師の職業を経て、88年にテレビドラマ『ニュータウン仮分署』で脚本家としてデビュー。徹底した取材を通じてのリアルな人物描写には定評があり、特に女性の本音に迫るセリフは多くの視聴者から共感を得ている。2007年に『ハケンの品格』が放送文化基金賞と橋田賞、13年には『はつ恋』『ドクターX ~外科医・大門未知子~』で向田邦子賞と橋田賞、25年には文化庁長官特別表彰を受賞。その他の執筆作に『For You』『やまとなでしこ』連続テレビ小説『花子とアン』大河ドラマ『西郷どん』『七人の秘書』『ザ・トラベルナース』など多数。25年は、NHK連続テレビ小説『あんぱん』の脚本を担当。
また、占い師としての経験を生かして、エッセイ『占いで強運をつかむ』『強運習慣100 運をつかんで幸せになる』の執筆や、公式占いサイト『解禁! 女の絶対運命』(https://nakazono-miho.marouge.jp/)の監修も手掛ける。最新刊『60歳からの開運』が好評発売中
残間里江子
プロデューサー
1950年宮城県仙台市生まれ。アナウンサー、雑誌記者、編集者を経て、1980年に企画制作会社を設立。雑誌『Free』編集長、出版、映像、文化イベントなどを多数企画・開催。2005年「愛・地球博」誘致総合プロデューサー、2007年には「ユニバーサル技能五輪国際大会」総合プロデューサーを務め、29万人を超える来場者を記録する。2009年には既存の「シニア」のイメージを払拭した新しい「日本の大人像」の創造を目指し、会員制ネットワーク「クラブ・ウィルビー」(https://www.club-willbe.jp)を設立。
国土交通省「社会資本整備審議会」、財務省「財政制度等審議会」、文部科学省「生涯学習審議会委員」、内閣府「男女共同参画推進連携会議」など行政諸機関の委員を数多く歴任。著書に『もう一度 花咲かせよう』『閉じる幸せ』『人と会うと明日が変わる』など。BS-TBS『Together』(毎月第1週土曜日 午後11時~)ニッポン放送『おしゃべりラボ~しあわせSocial Design~』(毎週土曜日 朝7時40分~8時)に現在出演中