【前提】介護は家族だけで背負わないのが鉄則です
私がなんとかしなきゃと1人で頑張りすぎて、あなたが倒れてしまっては元も子もありません。命に関わるような緊急時は強制的な対応も必要ですが、そうでなければ、手を変え品を変え、粘り強くアプローチしていくしかありません。
日本人は家族のことは家族でと考えがちですが、介護を拒否する親を受け入れるのと同じくらい、私たち自身も誰かを頼ることに慣れる必要があるんです。
窓口は1つではありません。市役所、民間のサービス、地域のお世話係さん……。窓口はいろいろあると覚えておいてください。1箇所で門前払いを食らっても、別の場所を叩けばいい。そんな逃げ道をたくさん作っておくことが、あなたの心を守ることに繋がります。
親も人間、あなたも人間です。お互いの尊厳を守りながら、少しずつ新しい家族の形を探していきましょう。この記事が、その小さな糸口になれば幸いです。
渡部貴子
桂乃貴(KONOKI)メンタルヘルスケア株式会社 代表取締役、精神科認定看護師
鹿児島県生まれ、千葉育ち。三育学院短期大学(現三育学院大学)看護学部卒。千葉県立がんセンター勤務を経て、三幸福祉カレッジにてヘルパー養成講座の講師として従事しながら、街にある小さな整形外科内科クリニックに所属。往診の同行をしていく中で、「本人・家族のサポートの必要性」に気づき、訪問看護部を立ち上げる。その後、実績を買われ、株式会社ソシオン(現株式会社ソシオンヘルスケアマネージメント)にて在宅医療を実践。訪問看護ステーション立ち上げに尽力する。
2013年独立。心の病のスペシャリスト・精神科看護師の不足にいち早く気づき、土台作りに乗り出す。株式会社ハートフルを設立し、精神科、認知症専門の訪問看護ステーションを立ち上げて、地域との連携強化を図る。2023年8月法人名を桂乃貴メンタルヘルスケア株式会社に変更。現在に至る。