タエは柔軟さも
――トキにママさんと呼ばれたタエはどんな思いだったのでしょうか?
タエにとって「ママ」は初めて聞きく言葉。横文字なので、娘が外国の人と結婚するという事実を突きつけられたような非常に複雑な気持ちになりました。けれど、トキがうそをついたり家族の事情を抱え込んでいたことに気づいて、真っ向から受け止めてくれたのは異人であるヘブン。それがあの場で分かったので、横文字で「ママさん」と呼ばれるのも悪くないと思えたのではないでしょうか。
タエは武家の人間ですが、短い時間で自分の中で折り合いをつけ、こんな家族があってもいいと納得できる柔軟さも持っているのだと思います。おフミさんがいるのに「母上」と呼ばれるのも少し違う気がしますから、「ママさん」がちょうどいいのかもしれませんね。
言葉は「ママさん」でも、トキにとってはきっと「母上」と言えたのと同じ。長年言いたかった言葉をお母さん(フミ)の顔色を気にせず堂々と言えた、すごくすっきりしたシーンだったと思います。
タエとしてはここに夫の傳(堤真一)がいたらどんなによかったかと思いました。いつかトキと本当の親子として振る舞える日を夢見ていた傳。ここにいたら「パパさん」と言われていたのではないでしょうか。
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朝ドラ通算113作目となる『ばけばけ』は、明治時代を舞台に、怪奇文学作品集『怪談』で知られる小泉八雲の妻、セツをモデルにした物語。ヒロインの松野トキ役を高石あかりさん、夫で小泉八雲(ラフカディオ・ハーン)をモデルにしたレフカダ・ヘブン役をトミー・バストウさんが演じ、怪談を愛する夫婦の何気ない日常を描きます。
トキの父・司之介を岡部たかしさん、母・フミを池脇千鶴さん、トキの祖父 ・松野勘右衛門を小日向文世さん、ヘブンをサポートする錦織友一を吉沢 亮さんが演じます。脚本はふじきみつ彦さんが担当。主題歌は、ハンバート ハンバートの『笑ったり転んだり』。
【放送予定】 毎週月曜~土曜 ●総合 午前8時~8時15分
●総合 午後0時45分~1時00分(再)
※土曜は一週間を振り返ります
<毎週月曜~金曜>
●BS・BSプレミアム4K 午前7時30分~7時45分 ほか
【 作 】 ふじきみつ彦
【出演】髙石あかり/トミー・バストウ / 吉沢亮/北川景子/ 岡部たかし/ 池脇千鶴/ 小日向文世