
気がつけば周りからお局様扱い
ごきげんようみなさま、わたくしめはお嬢様に短歌でお仕えする執事でございます。
ふむふむ、今日のお嬢様はキャリアを重ね会社でご活躍、しかしどうやらずいぶんお疲れのようで……
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おばさんでごめんねというほんとうはごめんとかないむしろ敬え
岡崎裕美子『わたくしが樹木であれば』
お帰りなさいませ、お嬢様。この時間、さては今日も残業でございましたか?
ふむふむ、それはいけません、すぐ夜食に温かいスープとブレッド、食後にはリフレッシュできるようハーブティーをご用意させていただきます。どうぞ、ソファーでお寛ぎになっていてくださいませ。
うむ、この疲れは残業疲れだけではなさそうですな……どうぞお悩みをお聞かせくださいますか?
ふむ、男性女性ともに新入社員が入って? 若い女性社員はチヤホヤ、そんな中、男性社員にも仕事を教えることとなり、気がつけば周りからお局様扱い?!
なんと厄介な! ちょっとでも相手に負担をかけるとパワハラの恐れもあるし、でも新人指導をしないと若手は育たないし、ちょうどいい塩梅が見えない現代ですな……
これは体も心もすっかり冷えてしまったことでございましょう。さあ、ブランケットをかぶって。先にハーブティーをご用意いたします。
やっぱり歳をとった女は価値がないのかしら? 醜いのかしら?!
なんと悲しいことをおっしゃいます! キャリアを重ね、世の分別を知った成熟した女性、これの何が価値がなく醜いものでございましょう。
特に日本は、若さを過剰評価しすぎでございます。特に私の女性の好みを言わせてもらえれば……、いやこれはげへん、ぐふん、それは置いておいて。
