大吉との出会い

そんなある日、白い仔犬が目に留まった。放し飼いの雄犬がある家庭の雌犬を孕ませてしまって生まれた仔犬とある。なんだか気になる。そんなことは初めてだった。翌日も、その翌日もそのページを見てしまう。数日そんなことが続き、連絡してみようと思った。

富士丸をもらった頃と違い、里親募集の条件は厳しくなっていた。お見合いの前に審査があり、そこで落とされる可能性もある。実際に会ってもすぐに連れて帰るわけではなく、後日自宅に犬が届けられる。トライアル期間もある。それで駄目なら諦めればいい。最初はそれくらいの軽い気持ちだった。

ところが、そこから急展開する。書類審査に通り、お見合いの場所は「霞ヶ浦ふれあいランド」と決まった。しかし前日、一時預かりの方から電話があり、車で軽い事故を起こしてしまったので後日届けることができない、だからお見合い当日に引き取るか断るか決めてほしいというのだ。そんなこと前日に言われても。

当日、レンタカーで高速を走りながら、これから引き取るのか断るのか決めないといけないと思うと吐きそうになった。あれよあれよという間に断れない状況に追い込まれてしまったのである。それが大吉との出会いである。2011年11月のことだった。

わが家に来たばかりの大吉(写真提供:草思社)