購入した頃の家族像と現在を比較する

すでに家を持っている人であれば、今住んでいる家はおおむね10年前から20年前に取得したケースが多いと思われます。新築マンションであれば、そろそろ1回目の大規模修繕工事が管理組合で議題になる頃でしょう。

住宅ローンもまだ残額があるケースが多いはずです。人によっては定年以降にも残額があって、退職金での一括返済を予定している人もいるでしょう。

『50歳からの不動産-不動産屋と銀行に煽られないために』(著:牧野知弘/中央公論新社)

子どもさんがいらっしゃればどんな様子でしょうか。多くのケースでは大学生、早くに子どもを持った人であれば社会人になる頃です。家を購入した頃の家族像と現在を比較してみてください。

まず家を購入した時の状況を振り返ってみます。時代でいえば2005年から2015年くらいでしょうか。リーマンショックが2008年頃。そして2011年には東日本大震災が発生。経済的に傷んだ日本に大災害が襲いかかる暗い時代でした。不動産価格も冴えない時期です。大地震の発生は住宅に対する需要を冷え込ませました。

2014年には消費税を8%から10%に引き上げることが発表されました。新築マンションは全体の金額に占める建物割合が大きいため消費税引き上げは大きな影響を受けることから増税前の駆け込み購入が増えた時期でもあります。

駆け込み需要で盛り上がった2013年の首都圏(1都3県)における新築マンションの供給戸数は前年比23.8%増の5万6478戸、平均価格は4929万円でした。2024年の2万3003戸、7820万円と比べると隔世の感があります。