ぬいは、あなたの家になってくれる

あと、ちょっと。
話は違ってくるのですが、これ、一番感じたのは、“入院”した時でした。
私が最初に入院したのは、胸の手術をする為でして……。
これ、嫌だよね。そもそも、“入院”という事態が、嫌だ。できるなら、したくない。それに、手術というのも、とってもとっても嫌でした。これまた、できるならしたくないよね。


でも、手術をしなきゃいけないから、それがマストだから、私、入院することになった訳でして……。
まあ、五、六日くらいの入院でしたが(胸の手術って書いたけど、肺とか心臓とか、そういう生命維持に必需な器官の手術じゃなくて、乳腺関係のものだったのね。いや、これだって大切な器官なんだけどね)、この時私、うちのぬいさんを同伴しました。
入院して。「明日手術だから、今日お風呂にはいってね」なんて言われて、病院の浴室で体洗っている時、もう私には不安しかなくって。


けれど。十人くらいがはいっている大部屋だったんだけど、一応カーテンで仕切られている自分のコーナーにはいって。そこで自分のベッドにはいったら。そこにいるのは、私のぬいさん。


で、その子に顔を埋めて、その子の匂いを嗅いだなら。
……ああ。
ああ、これは、“うち”、だ。
これ程素敵なことって……他にはもうないと思います。
そのくらい。
ぬいぐるみって、素敵なものなんです。
だって、携帯できる、あなたの“家”なんですもの。

そうなんです。
可愛くて。
肌触りが最高で。
その上、あなたの家の匂いを保持してくれている……携帯できる、我が家。
それが、ぬいぐるみなんです。
ここまで魅力的な存在、他にある訳がないでしょう?
これが、ぬいぐるみの魅力です。


 

【関連記事】
夫はぬいぐるみと一緒に寝る。ぬい活の始祖・新井素子が明かす、満ち足りた「ぬいさん」共同生活
大和田伸也78歳「可愛い子が次々に現れて、集めたぬいぐるみは約200体。外出先で一緒に写真を撮りSNSにアップする<ぬい活>に、家族の反応は…」
ゼニガメ、ワニノコ、クワッス…《ぬい活》歴2年の大和田伸也78歳「きっかけはコロナ禍で始めたオンラインゲーム。世界中の人と繋がれるのが楽しくて」