診断結果を聞いたときは、やはりつらかった。認知症は基本的に治らないもの。治療薬はないのです。運動や生活習慣の改善で進行速度を遅らせることはできても、進行は避けられない。その事実を受け止めるには時間がかかりました。
いや、今も受け止めきれていないから、できる対策を必死で続けているのかもしれません。
先生によると、認知症は高血圧や糖尿病などの生活習慣病と同様、長い年月をかけて脳が萎縮していき、発症に至るそうです。
最初は、僕のように日常生活にさほど支障ない程度の症状が表れる。これが認知症前段階の「軽度認知障害(認知症グレーゾーン)」。その期間は7年ほどで、その間に少しずつ認知機能が低下し、最終的に認知症に至るとのこと。
ただ、このグレーゾーンの段階で異変に気づいて対策すれば、認知機能への下り坂を緩やかにすることはできる。早い段階での対策が功を奏すると、グレーゾーンから健常に「Uターン」することもあるそうです。僕がすすめられた対策は「筋トレ、歩くこと、そして睡眠や食事など生活習慣の見直し」でした。