左から植田さん、赤岩さん、豊富さん

互いに褒め合って

取材で印象的だったのは、こうした普及活動ではデジタルに強い若い人が指導に入ることが多いと思うが、この会はシニアだけで運営されていたこと。初心者にはメンバーが機器の使い方を教え、互いにアドバイスし合う。

「若い方はカタカナ言葉に慣れているから、説明が少しわかりづらいことがあるんですよ。私たちはその点、自分がわかったようにしか説明できませんから」との植田さんの言葉に、大いにうなずかされた。

メンバーの中には、同好会での活動のほか、「健康デジタル指導士」という市の養成研修に参加して、イベント会場で初心者にeスポーツのやり方を教え、運営をサポートするボランティアとして活躍する人も出ているというから頼もしい。

練習の甲斐あって、ゲームの腕前は、少しずつ上達してきたという。しばらく休むと、そのぶんだけ腕がにぶるというメンバーの意見もあった。

「といっても、いい点数を取ろうとやっきになるんじゃなく、『前回より何点上がったね』『あの難しい箇所をクリアできたのがすごい!』と小さな成長を見つけて褒め合えるのが、嬉しい」と赤岩さん。確かに、気負わずに楽しめるのも、シニア同好会ならではのよさといえるだろう。