赤岩さんは自宅にも「太鼓の達人」ができるゲーム機を備えてみたが、実際に叩いたのは2~3回。「やっぱりみんなでワイワイ集まってやる楽しさには勝てませんね」。
植田さんも、「この年になると、家でも外でも大声を出すことは滅多にないでしょう。それがここに来ると、お互いの点数で冗談を言い合ったりして、大笑いできるのが気持ちいいんですよ」と話す。
市が大学との共同研究で高齢者にeスポーツを試行的に行ってもらったところ、フレイル予防の効果について肯定的な結果が出たという。その点について3人は、「あまり実感がない」という意見だ。
しかし御年90歳という豊富さんを始め、ほかのメンバーの方々も元気で活動的。表情は生き生きとして、おしゃべりも活発だ。「新しいもの好きで、『面白そう』と思ったらすぐ飛びつく好奇心が、共通しているかもしれません」と豊富さんは微笑む。
フレイル予防にeスポーツを取り入れる自治体は、全国で増えているという。「とにかく少しでも興味があったら、チャレンジしてみてください。きっと世界が広がりますよ」という3人からのエールを胸に刻んで、帰途についたのだった。