客層がよくなったギャンブル施設

会場に着くと、ブルーの制服、制帽、ホイッスルを渡された。シャツもズボンも糊が効いていて、身が引き締まる。ホイッスルは緊急事態時に吹くとのことだったが、聞いてみると、実際に吹いたことのある警備員はいなかった。客席では緊急事態は起きていないようだ。

実は、僕はかなり緊張してこの日を迎えた。失礼ながら、ガラのよくないところだという認識だったからだ。以前、レース場の最寄り駅で仕事をした。ちょうどオートレースの開催日と重なっていたが、夜の駅周辺では、レースですったオジサンたちが酔っ払ってクダを巻いていた。

『60歳からのハローワーク』(著:神舘和典/飛鳥新社)

しかし、杞憂だった。お客さんたちは意外とおとなしい。酔っ払いも、けんかをする人も見かけなかった。

警備員さんたちはみんな手取り足取り仕事を教えてくれる。いろいろな職場を経験したが、環境や条件のいい仕事で出会う人には笑顔が目立つ。