(写真はイメージ。写真提供:Photo AC)
コロナ禍を経て「ソロ活」「おひとりさま」の需要が拡大するなか、自由気ままに楽しめる<ひとり旅>に憧れる方もいらっしゃるのではないでしょうか。「日本は稀に見るおひとりさま天国。ひとり旅デビューするなら、今がチャンス」と語るのは、ひとり旅のベテランである文筆家の門賀美央子さんです。そこで今回は、門賀さんがひとり旅を楽しむためのコツを詰め込んだノウハウ・エッセイ集『気ままに楽しく! 大人の女ひとり旅』から、一部を抜粋してお届けします。

旅の心得

旅で一番大事なことはなんでしょうか?

私は「無事に帰ってくる」ことだと思っています。

旅の最中はどうしても心が高揚しがちです。また「せっかく来たのだから」という気持ちが働いて、つい無理をしてしまうこともあります。その結果、疲れによる判断ミスや、慣れないことをしてしまい、そのせいで事故になってしまった、なんてことも起こりかねません。どれだけ体力に自信があっても、少し余裕を持って1日を終わらせるぐらいのほうがベターです。

旅にはアクシデントがつきものです。そして、そのアクシデントがまた新しい自分を見つけるきっかけになったりもします。でも、旅はやはり安全第一、そして快適であるのが一番。我が身を深刻な危険にさらすのは絶対に防がなくてはなりません。

では、安全&快適に旅をするためにはなにが必要でしょうか。

それはやはり「しっかりとした下調べ」だと私は考えています。

心の赴くまま動く気まま旅もおおいに魅力です。でも、安全と快適性に関わる最低限のことはしっかり調べておいたほうがいいと思います。

では、最低限とはなんでしょうか。

それは移動手段と宿泊施設の情報です。

まず、移動手段については、利用する交通機関のルートや時間を調べておくのはもちろん、突然の運休などにぶち当たってしまった場合に備えて代替案もざっとチェックしておくといざとなっても慌てずにすみます。

近年は極端な天候が増えてきました。昔ならば天候に関する旅の不確定要素といえば台風ぐらいでしたが、最近はこれまでは稀だったレベルの豪雨や豪雪、線路が歪むほどの酷暑などが頻発します。公共交通機関の不通はもちろん、自動車での移動も天候によって左右されます。

私も過去、何度か天候で旅程を変更せざるを得ない経験をしました。その中でも特に心に残っているのがふたつのインシデント。ひとつは沖縄・波照間島での足止め、もうひとつは群馬新潟越境時の運休ギリギリ突破、でした。